
こんにちわ!こんばんわ!よしこです!
今日は「愚痴を聞き続けるのはしんどい?」についてお話します
人の愚痴なんて聞いてられない
これ、普通の感覚だと思います。
友人の愚痴を延々と聞かされると、
途中から「だから?」「もういいよ」って気持ちになってくる。
距離を置きたくなる。
逃げたくなる。
でも精神科訪問看護師は、少し違う聞き方をしています。
愚痴を聞くのも仕事、でも我慢して聞いているわけじゃない
「愚痴を聞くのも仕事のうち」と言うと、「大変ですね」と言われることがあります。
でもわたし、そんなに我慢して聞いているわけじゃないんです。
なぜかというと、愚痴を聞きながら別のことをしているから。
話の内容を聞きながら、同時に観察しています。
話し方、感情の強さ、テンポ、目の動き、声のトーン。
そういうものを、頭の片隅で拾い続けています。
オムツ交換と同じです
突然ですが、一般病棟の話をします。
オムツ交換って、ただ交換しているわけじゃないですよね。
性状、量、色、回数、においの変化。
それ全部が身体状態を知るための情報です。
「今日は量が少ないな」「色がいつもと違う」って、観察しながらやっている。
精神科訪問看護の傾聴も、まったく同じ構造です。
愚痴を聞きながら観察しているのは、こういうことです。
なぜ今日この話が出てきたのか。
なぜ毎回この話になるのか。
話す勢いは先週と比べてどうか。
感情の強さは変化しているか。
内容に新しい要素が加わっているか。
つまり、愚痴=アセスメント材料なんです。
「また愚痴か」か「重要な情報だ」か、この違いが看護の質を左右する
同じ愚痴を聞いていても、「また愚痴か」と捉えるか「重要な情報だ」と捉えるかで、看護の質がまったく変わります。
「また愚痴か」と思った瞬間、観察が止まります。
早く終わらせたくなる。
表面だけ聞いてやり過ごしたくなる。
「重要な情報だ」と思っていると、細部が見えてきます。
「今日はいつもより声が大きい」
「先週と話の内容が変わった」
「この人、最近この話をよくするな」という変化に気づける。
この気づきが、アセスメントになります。
家族の愚痴ばかり話す患者さんから気づいたこと
実際の経験を話します。
ある患者さんが、毎回必ず家族の愚痴を言うんです。
「あの人がこうした」
「こんなことを言われた」
「もう嫌だ」。
毎週、毎週、同じような話。
最初は正直「そこまで関係が悪いなら距離を置いた方がいいんじゃないか」と思っていました。
でも話を聞き続けるうちに、気づいたことがあります。
愚痴を言いながらでも続く関係がある
世の中には、仲が良いから続く関係だけじゃなくて、愚痴を言いながらでも続く関係があります。
その患者さんと家族の関係がまさにそれでした。
愚痴を言いながらも、ご飯を一緒に食べている。
文句を言いながらも、困ったときは助けを求めている。
人間関係って、白黒じゃないんです。
「仲がいい」か「仲が悪い」かだけじゃない。
愚痴を言いながら続いている関係にも、ちゃんと意味がある。
この気づきは、「早く関係を整理させなきゃ」という思い込みを手放すきっかけになりました。
精神科看護で一番つらい病気は「孤独」かもしれない
急性期看護から精神科訪問看護に来て、強く感じていることがあります。
世の中にある病気の中で、最も苦しいものの一つは「孤独」じゃないかということ。
精神科領域では、
こだわりが強かったり、
心の折り合いをつけにくかったり、
感情のコントロールが難しかったりすることで、
人間関係が切れてしまう方が少なくありません。
家族とも疎遠、友人もいない、地域との接点もない。
そういう状況で生活している方のところに、わたしはソリオで毎週ピンポンを押しに行っています。
関係を「良くする」より、「切らさない」ことが大事
精神科訪問看護で大切なスキルの一つは、関係性を切らさないことです。
「良い関係を作ること」だけが目標じゃない。
まずは「関係が切れないように関わること」が重要なんです。
愚痴を言いながらでも、拒否しながらでも、文句を言いながらでも、関係が続いていること自体に意味があります。
その関係の中でしか、見えてこないものがあるからです。
愚痴の奥にある「つながり」を見つけること
まとめます。
愚痴は単なる不満じゃありません。
重要な情報です。
傾聴は、ただ聞くことじゃない。
観察でもあります。
話の内容だけじゃなく、その変化を見ることが大事です。
そして「愚痴」と捉えるか「情報」と捉えるか、
この視点の違いが看護の質を大きく左右します。
人間関係は良い・悪いだけじゃ測れない。
愚痴を言いながら続いている関係にも、ちゃんと意味がある。
精神科訪問看護では「関係を切らさないこと」が大きな支援になることがあります。
人は一人では生きていけない。
だからこそ、愚痴の奥にある「つながり」を見つけることが、精神科訪問看護師の大切な役割だとわたしは思っています。
今日のグレーのソリオの外気温は39℃を記録しました。夏!早く終わってくれ!
精神科訪問看護師として、一人で抱えていませんか?
→ [伴走サービスはこちら]

コメント