【職場をえらぶ】NICUではたらくとよいところ、よくないところ

職場をえらぶ
Y子
Y子

こんにちわ、こんばんわ、Y子(@yocchan0830)です。

今日は職場えらびについてです。

あまりはたらく機会は多くありませんが、NICUについて紹介します。

転職の際、選択肢にいれてみてはいかがでしょうか?

 

NICUってどんなところ

NICUというのは新生児集中治療管理室(Neonatal Intensive Care Unit)のことで、身体機能の未熟な低出生体重児や、仮死・先天性の病気などで集中治療を必要とする新生児を対象に、高度な専門医療を24時間体制で提供する治療室のことです。

ドラマ『こうのとり』で出てくる病棟です。

点滴などは体重あたりで投与することが多いので、シリンジポンプ0.1ml/hの指示がでたりします。

とにかく、指示はこまかいし、つねに医師が常駐しているので、指示変更も多いです。

対象となる患児は、うまれたて0歳。

そのあとの人生のことを考えてケアをする必要があります。

じぶんの体位変換の手技で、その後、障害をのこしてしまうかもしれない。

そんなことを考えながら、ケアにあたります。

NICUとの出会い。Y子の場合

NICUとの出会いは育休中。

復帰する病棟を師長と話し合っていたときです。

以前は外科病棟にいたため、師長は「もとの病棟のほうが慣れてていいんじゃない」と言っていましたが、私は外科にもどる気はサラサラなかったです。

なので師長に異動させてくださいと懇願しました。

その結果NICUになりました。

NICUの住み心地

NICUは良かった。赤ちゃんかわいいし、ほぼ残業ないし、ナースコールないし。

私のいたNICUは救命率トップクラスだったので悲しい思いをすることも少なかったです。良い病院ではたらくときもちが楽です。

ただ異動してから8か月原因不明の咳が止まらなかったです。多分心因性です。

両手でおさまるいのちの重さに、押しつぶされそうでした。

「沐浴の時に手がすべって落としてしまったら…」とか

「体重測定の時に、風袋(ふうたい:赤ちゃんをくるむ布)が体重計からはずれたらどうしよう…」とか

動悸と手ぶれの日々でした。

辛いこともありましたがここで日常的に呼吸器を扱うこととなり呼吸器好きになりました。

NICU看護のじっさい

8:30~ 申し送り

リーダーがハイリスク妊娠の情報や、入院中の全患児の状態を申し送りします。

9:00~ 体重測定、清拭、保育器内のシーツ交換

体重1000g未満の児は保育器の中で体重測定をします。保育器の上に小さな体重計を置き、フックを保育器内におろし、そこの児をくるんだ風袋をひっかけて測定します。

たいてい、人工呼吸器管理をしているので、看護師2名でおこないます。

清拭は、温コットンでふきます。体表面積が小さいので、ちいさなコットン2枚もあれば拭けてしまいます。

シーツ交換も、挿管チューブが抜けないように気を付けながら行います。

10:00~ おむつ交換。栄養注入

栄養注入の前に、おむつ交換をします。

500g前後の児は、市販のおむつでは大きすぎるので、ナプキンを使用します。

ひとつひとつ重さを測定して、尿量を小数点第一位まで測定します。

栄養は胃管から注入します。落差をりようした自然注入をする児もいれば、シリンジポンプで2時間かけて投与する児もいます。

11:00~ レントゲン撮影。結果により、挿管チューブの位置を調整する。

保育器の下にレントゲンのカセッテをいれる溝があります。

撮影時の条件(肩枕は入っているのか?それはどのくらいの大きさのリント布なのか?)を確認し撮影します。

結果により、肩枕を調整したり、挿管チューブの固定をしなおしたりします。

11:00~13:00 交代で休憩

閉鎖空間でしごとをしているので、一度着替えて食堂へ行く方もいます。

お弁当を持ってきて休憩室で食べる方もいます。

13:00~ おむつ交換。面会。抱っこ。直接授乳練習。栄養注入。家族対応。

面会時間になると、母たちが列をなします。インターホンを押してもらい、ひとりひとり確認してからでないと入室できません。

呼吸器管理中でも、医師の許可があれば抱っこや、カンガルーケアが出来ます。

呼吸器が必要でなければ、授乳の練習もします。

児が、母乳をうまく飲めないことになやむお母さんも多いため、声かけ、励まし、寄り添います。

14:00~ 1回/週、眼底検査で網膜症チェック。

低出生体重児は、新生児網膜症発症に注意しなければなりません。

高濃度酸素投与が、そのリスクを増大させると言われており、NICUの酸素投与はブレンダーといわれる、酸素と空気をまぜるものがあって、酸素濃度を調節し、必要以上の酸素が投与されないよう管理しています。

眼底検査とは、眼底の血管、網膜、視神経等を調べる検査です。散瞳させる必要があるため、事前に目薬をさしておきます。

16:00~ 浣腸で排便を促す。おむつ交換。栄養注入。

排便コントロールはとても重要です。

浣腸液を1㏄~1.5㏄注入します。

16:30~ 申し送り。

夜勤者にリーダーが全患者の状態を送ります。

ハイリスク出産に備え、つねに保育器、呼吸器を準備しておきます。

NICUのよいところ

  • 呼吸器につよくなる
  • 点滴計算につよくなる
  • 急性期看護につよくなる
  • 家族看護につよくなる
  • プライマリーナーシングの理解が深まる

NICUのよくないところ

  • 男性看護師の枠は基本無い
  • 夜勤が多い
  • 特殊病棟なのでNICUから異動してしまうと一般病棟では知識が活かせない。
  • 看護技術が身につかない
  • 閉鎖的なので人間関係になやむ

まとめ

Y子としては、新人一年目でのNICU配属は希望しないほうが良いように思います。

スキルアップで助産師を希望してるならば話は別ですか、基礎ができる一年目にNICUに行くと看護技術がどうしても弱くなります。

病院によっては新人は取らないとしているところもあるようが、理由はこれだと思います。

あと、障害をかかえて産まれてくる子もおおく、家族看護がむずかしいです。

その家族が気になって眠れないっていう日も、多々ありました。

なにはともあれNICUはいいところです。あまりチャンスは回ってきませんが、チャンスがあったら異動もいいかと思います。

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