【こころ】相談しようといっても相談しない訳は、ちょっと考えればわかる

こころ
Y子
Y子

こんにちわ!こんばんわ!Y子です!

今日は相談のハードルは高いお話をします!

 

 

【ODよりSD?厚労省の広告が炎上した理由】

 

先日見た講演会のお話をしようと思います。
テーマは「若者による市販薬の過剰摂取」、いわゆる OD(オーバードーズ) についてでした。

この問題、今すごく深刻なんですね。
厚生労働省も対策として、今年の春に「ODするより、SDしよう」というキャッチコピーの広告を出したそうです。
この“SD”というのは 相談(soudan) の略。
つまり「過剰摂取するくらいなら相談してね」というメッセージなんですが

結果は大炎上。
苦情が殺到し、わずか1週間でサイトが閉鎖されたそうです。

【なぜ炎上したのか】

一見、「相談を促す優しいメッセージ」に見えますよね。
でも、精神科の現場で日々人と関わっている立場からすると、この広告が炎上した理由はよく分かります。

ODをしてしまう人は、「相談できない」から苦しんでいるんです。
「相談する」なんて、そんな簡単な話ではない。
もう心が限界を超えていて、「誰にも頼れない」「これしかない」と思い込んでしまっている状態なんです。

その人たちに「相談しよう」と言葉だけ投げても、届くわけがない。
それが現場の実感なんです。

 

【SOSの出し方教育の落とし穴】

講演会ではもうひとつ印象に残った話がありました。
それは、「若者にSOSの出し方を教える教育」を始めたところ、
むしろ自ら命を絶つ人が増えてしまったというデータが出たという話です。

これ、衝撃的でした。
でもよく考えると、「SOSの出し方」だけを教えても、
「SOSの受け止め方」を知らない人が多ければ、うまくいかないんですよね。

 

【相談される側も困っている】

実は、「相談されても困る」という人は多いです。
「何かしてあげなきゃいけない」とプレッシャーを感じて、
怖くて話を聞けない人もいるんですよね。

でも、本当に必要なのは「何かをしてあげること」ではありません。
大切なのは、ただ話を聞いてくれる人がいるということ。
それだけで、心の中の張り詰めた糸が少しだけ緩む。

私が精神科訪問看護師として関わっている方たちも、
多くは「相談」というより「雑談」から始まります。
他愛もない話をしながら、少しずつ自分の気持ちを整理していく。
解決よりも、「安心して話せる場」が何より大事なんです。

 

【“見えないSOS”が社会に埋もれている】


「クラスに1人くらいは、ODの経験を持つ人がいる」という現実。
それほど多いのに、ほとんど表には出てこないんです。

静かに、誰にも言わずに苦しんでいる人たち。
それが今の社会の“風景”になってしまっている。

実際、騒いだり暴れたりする人の方が見つけやすいです。
救急車を呼ばれたり、警察が入ったりして、支援の手が届く。
でも、本当に危険なのは静かな人たち。
家の中に閉じこもり、誰にも気づかれないまま、孤独を深めていくんです。

 

【身近な誰かを思い出してみて】


「身近に、最近ちょっと元気がない人、仕事に行っていない人、引きこもっている人、思い浮かびますか?」と聞くと、
多くの方が、少し考えてから「…あ、います」と答えます。

それくらい、悩んでいる人はすぐそばにいるんですよね。
でも、日常の中では“風景”になってしまう。
気づかれないまま、時間だけが過ぎていく。

だからこそ、気づける人が声を上げることが大切なんです。
「最近どう?」
「元気だった?」
そんな何気ない一言が、命をつなぐきっかけになることもあります。

 

【心の整理を手伝う仕事】

精神科訪問看護師の仕事って、「問題を解決する」ことではなくて、
「心の整理を手伝う」ことなんです。

悩みを聞いて、すぐに“はい解決!”とはいきません。
でも、一緒に話を重ねていくうちに、
本人の中で少しずつ答えが見えてくる。
その過程こそが、回復なんだと思います。

 

【おわりに】

「ODするよりSDしよう」
この言葉の裏には、“相談することの難しさ”が見えてきます。
悩みを言えない人もいるし、受け止めきれない人もいる。

それでも、誰かがそっと隣に座るだけで、
人はもう一度、生きる方向を見つけられることがあるんです。

「悩む時間を少しでも減らしたい」という思いで発信しています。

よしこ

 

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