
こんにちわ!こんばんわ!Y子です!
今日はぐるぐる思考についてお話します
【ぐるぐる思考とは】
私の仕事柄、人の悩みや話を聞くことが多いんですけれども、その中でよく出てくるのが「ぐるぐる思考」です。
同じことを頭の中で何度も何度も繰り返し考えてしまう。これを少しかっこよく言うと「反芻思考」とも呼ばれます。
ぐるぐる思考が起きるのは、多くの場合「自分ではどうにもならないこと」を考えているときです。考えれば考えるほど答えは出ないのに、頭がフル回転してしまい、疲れ果てたり眠れなくなったり、自分を責めたりしてしまいます。
【なぜぐるぐる思考になるのか】
同じ環境にいても、ぐるぐる考える人もいれば、すぱっと切り替えられる人もいます。
この違いには、性格や過去の体験が影響しているといわれます。
たとえば完璧主義の方、感情が先走って状況をうまく整理できない方はぐるぐるしやすいです。
また、子どもの頃に「自分で決められず親に決めてもらっていた」「親の顔色をうかがって育った」などの経験があると、自分の意思より相手を優先する癖がつきやすく、その結果ぐるぐる思考にはまりやすくなることもあります。
【ぐるぐる思考の正体】
ぐるぐるしてしまう背景には「思考の癖」や「認知の歪み」があります。
たとえば「一度失敗したから、これからも必ず失敗する」と極端に考えてしまったり、「相手はきっと自分を嫌っている」と勝手に決めつけて悩んでしまう。
こうした考え方は現実を正しく捉えられていないため、ますます堂々巡りから抜け出せなくなります。
【効果的な対処法:書き出す】
ぐるぐる思考に有効なのが「書き出すこと」です。
頭の中で考えていると、言葉が洪水のようにあふれて止まりません。
でも文字にするスピードは頭の回転よりもずっと遅い。
だからこそ、書くことで思考の速度が落ち、冷静さを取り戻すことができるんです。
日記のようにきれいに書く必要はありません。
自分だけが見るものなので、思ったことをそのまま書き出してみる。
そうすると、頭の中でまとまらなかったことが少し整理され、ぐるぐるの勢いが弱まっていきます。
【ぐるぐる思考と上手に付き合う】
ぐるぐる思考は決して悪いものではありません。
物事を深く掘り下げる力でもあります。
問題は「自分が苦しくなっているかどうか」です。
生活に支障が出るほどつらいときには、紙に書き出してみたり、自分の思考の癖を客観的に見直すことが役立ちます。
私自身、仕事の中で感じるのは、人によって対応の難しさが大きく違うということです。
特に発達障害を持つ方は、思考の癖がとても強く、ぐるぐるが複雑になるので対応が難しいと感じます。
一方で神経症の方のお話は比較的整理しやすいことが多いです。こうした違いも含めて、「ぐるぐる思考への寄り添い方」は本当に奥が深いと実感しています。
【大切なのは自分の感覚】
ぐるぐる思考を直す必要がない人もいます。
「ぐるぐる考えるのが好き」という方も実際にいらっしゃいます。
ただ、「自分は困っている」と感じるなら、そのときは今日ご紹介したように書き出す方法を試してみると良いと思います。
ぐるぐるする自分を否定せず、まずは「そういう自分もいるんだ」と受け止めてみること。
そのうえで、少し工夫を加えることで、思考に振り回されずに過ごすことができるようになります。
【看護学と心理学をあわせたサポート】
ただ話を聞くだけではなく、看護学と心理学の両方を使い、実生活に取り入れやすい工夫を一緒に考えていきます。
・気持ちを整理する書き出し方
・自分を責めすぎない考え方の練習
・生活にちょっとした余白をつくる工夫
こうした小さなサポートが、ぐるぐる思考をやわらげ、心に余裕を取り戻すきっかけになります。
コメント