こんにちわ、こんばんわ、Y子です。
今日は、重症心身障がい児の通所施設のおはなしです。
重心児の通所施設ってどんな感じ?
重心児の通所施設とは、個別支援計画に基づき、乳幼児期における認知機能および、心身機能の発達をあそびをつうじて提供するもので、対象は重度の障がいをもった0~6歳児です。
一日の定員は5名ほどで、保護者が休養をとれるよう付き添いはなしです。
活動時間は9時から16時です。
重心児の通所施設との出会い。Y子の場合
わたしが初めて重心児の通所施設をはじめたのは、2020年2月でした。
週一~募集していたことと、通いやすかったので、wワークで行きはじめました。
NICUの勤務経験があったので、その後の子どもたちはどんな発達をしていくのか興味があったのと、小児科領域での知識を強めたくて面接をうけました。
重心児の通所施設の住み心地
勤務時間は、8~17時と長かったです。
住み心地は、結論からいうと、「看護師には住みづらかった」です。
やはり療育の主役は、保育者です。
「遊びを通して、成長発達をうながす」は困難でした。
重心児の通所施設の実際
8:00~担当児の情報収集、朝礼
その日受け持つ時の情報をファイルから収集します。
基礎疾患は、初めて見るものもありました。
朝礼で、その日の目標を共有します。
8:15~くるまでおむかえ
数台のくるまに分かれ、お迎えに行きます。
むかえに行く際に、吸引セットを持っていきます。
吸引ができる看護師を1台に1名は乗車させるため、看護師は8時から勤務します。
児が退屈しないよう、おもちゃも持参します。
道路まで出て、まっている家庭もあれば、お部屋まで迎えに行く場合もあります。
全員迎えに行くまで1時間くらいかかります。
9:15 施設到着。検温
施設へ戻ってきたら、検温します。
ワークシートがあり、そこに記入します。
排尿、排便があれば、あわせて記入します。
9:30~午前の活動
児に合わせて、午前の活動をします。
人工呼吸器がついている児でも、図書館や公園に行きます。
お昼を過ぎそうな活動であれば、経管栄養を持参し、出発します。
12:00~昼食、内服
ほぼ食事介助が必要です。
胃管や胃瘻からの注入の児もいれば、経口摂取できる児もいます。
内服薬を持参しているので、内服をさせます。
13時~交代で休憩
別室で休憩をとります。
休憩している間は、正社員のかたが、交代してくれます。
「1児に1名」はくずしません。
休憩中も児のことが気になって、気が休まりませんでした。
14時~午後の活動
児に合わせた活動を行います。
児の様子を見て、活動を変更したり、調整します。
計画通りにはいきません。
15:30 くるまで送迎
朝同様、くるまで送っていきます。
車いすごと、くるまに乗せます。
安全に移動できるよう、確実にロックをかけます。
16:30 記録
施設に戻ってきたら、記録をします。
その日の活動のことや、バイタルサイン、排泄、食事について記録します。
重心児の通所施設のよいところ
- 1対1で児に向きあえる
- 体力的に楽
- 無資格でも働けるところもある
重心児の通所施設のよくないところ
- 療育の教育をうけていないため、看護師には対応がむずかしい
- 正解は不明
- マニュアルがない
- これでいいのかといつも自問自答
まとめ
重症心身障がい児の看護は、いままでの仕事の中で一番困難でした。
かんがえれば、かんがえるほど、答えはでません。
看護の仕事は、看護問題にたいし、目標を設定し、計画立案をし、看護をおこない、評価をする、のくりかえしです。
いわば、わかりやすいし、型があります。
一方、重症心身障がい児の看護は、ひとりひとりちがった対応が求められる上に、評価がしにくいです。
奥が深い世界です。
重心児は医療行為が必要なため、看護師の配置は不可欠です。
療育をもっと学びたいという方には、学びのおおい職場となると思います。
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